【競馬予想】ジャパンカップに挑むクロワデュノールの巻き返しはあるか? 評価急落のなぜ (2ページ目)

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发布时间:2025-12-12 12:03

「凱旋門賞の敗因は馬場や(馬自体の)調子もあるかもしれませんが、それ以上に大きいのは"ゆっくり走れなかった"ことでしょう。大外枠発走を意識するあまり、勢いをつけていったら、その勢いが止まらなくなってしまった。

 世界のトップレベルと戦うにはレースのどこかで"ゆっくり走る"、つまり"タメ"を作ることが必要なのに、それがまったくできなかった。あれでは、14着惨敗も納得です。

 ただ、この春の皐月賞もダービーも同じような早仕掛けの強引な競馬でしたからね。同世代相手ならともかく、古馬のトップレベルが相手となった場合、ああいった走りが通用するかどうか。凱旋門賞の"タメ"を作れない競馬を見て、そうした不安が一段と膨らみました」

 凱旋門賞の惨敗だけに限らず、帰国後の調整過程も必ずしも順調ではないという。

 当初からこの秋の最大目標を凱旋門賞としていただけに、その後のレースに向けては、ただでさえ調整が難しい。追い切りで時計を出していても、陣営が回避を匂わせていたことにも、それは表われている。それゆえ、競馬関係者のなかには「(ジャパンカップに臨むクロワデュノールは)せいぜい8分か、8.5分の仕上がり」といった声もある。

 クロワデュノールを取り巻く状況は今回、春とは一転してかなり厳しいと言わざるを得ない。

 そうは言っても、"買い"の材料がないわけではない。

 一般的に、海外帰りの帰国初戦は凡走の危険がある、というのが通例だ。しかしながら、凱旋門賞後の帰国初戦にジャパンカップを選択した馬は過去に8頭おり、その成績は1勝、2着3回、3着1回、着外3回。半数以上が馬券に絡んでいて、意外にも健闘している例が多い。

 要するに、現役トップレベルのポテンシャルを持つ馬であれば、帰国初戦の不利はそれほど割引材料にする必要はない、ということだ。

 また、心配される状態面についてもこんな証言がある。とある関西の競馬関係者が言う。

「クロワデュノールは皐月賞が終わってからダービーまでの間に、急激によくなった。ダービーを勝つほどの馬は、そうやって状態を上げられる馬だとよく言われます。あの時のことを思えば、『今回も』という期待が持てます」

 今年のジャパンカップでは、久しぶりに「欧州最強」と称される大物の外国招待馬が参戦。迎え撃つ日本勢も豪華メンバーが集って、例年以上の盛り上がりを見せている。

 はたして、クロワデュノールは世代の頂点に立った実力を再び発揮することができるのか。ハイレベルかつ、熾烈な争いから目が離せない。

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