【箱根駅伝2026】國學院大学が上尾ハーフで取り戻した初の箱根制覇への機運 ルーキー野田顕臣、4年生

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发布时间:2025-12-12 12:04

【箱根一本に合わせてきた嘉数が力を証明】

 一方、4年生の意地を見せたのは、7位入賞した嘉数純平だ。前回の箱根駅伝は6区で出走するなど、スピードに自信を持つ実力者。夏以降は故障の影響で合宿でもほとんど練習できず、出雲駅伝、全日本大学駅伝は回避するしかなかったという。走れない悔しさを覚えつつも、箱根駅伝一本に絞って調整してきた。

 上尾の1週間前に体調を崩す、思わぬアクシデントに見舞われたが、大事なレースを欠場する選択肢はなかった。前田監督から出場意思を確認された時もはっきりと「走れます」と伝え、自己ベストを大きく更新する1時間01分30秒でまとめてみせた。

「前田さんから『ここでしっかり結果を出してこい』と言われていたので。結構、プレッシャーはあったのですが、よかったと思います」

 ただ、想定外だったのは、最後に後輩の野田に追い抜かれたこと。苦笑しながら振り返る。

「正直、ノーマークだったんです。16km付近くらいで先頭の(青木)瑠郁に離された時、後ろから野田が上がってきて、マジか、と思いました。めちゃめちゃビックリして。ラストに抜き返したかったのですが、ずっと一定の差のままで......。強かったですね」

 1秒差で先着された悔しさよりも、どこか呆気に取られているようだった。嘉数もまた野田と同じようなことを口にしていた。戦力の充実ぶりだ。前年度は出雲駅伝、全日本大学駅伝で2冠を達成し、箱根駅伝は総合3位になっているが、それよりもレベルは高いという。

 上尾ハーフで1時間02分01秒と好走したチーム内の4番手は、前回の箱根路でアンカーを務めた吉田蔵之介(3年)である。『山区間』に備える選手たちを含め、距離の長い箱根に狙いを定め、調整している選手たちも少なくない。

 前田監督はうれしい悲鳴を上げていた。短い調整期間で十分な結果を残した嘉数の走りにも舌を巻き、16人のメンバー選びについては熟考していくという。

「冷静に1回、紐解かないといけませんが、これまでの過去を振り返っても、一番難しい選考になると思います」

 上尾の前日に行なわれた日本体育大学長距離記録会の10000mでも伊勢路を走った尾熊迅斗と飯國新太の2年生コンビが28分30秒台と自己ベストを更新しており、あらためて存在をアピールしていた。

 4位で終わった全日本大学駅伝のあと、気を引き締め直した國學院大の士気はぐっと高まっている。伊勢の失意から一転、上げ潮ムードで箱根の初優勝を目指す。

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