【F1】角田裕毅はペナルティがなくても7位が精一杯 ピットクルーのミスで最後尾まで落ちたわけではない

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发布时间:2025-12-12 12:04

【「10秒」が極めて重く響いた】

「ペースは悪くありませんでしたし、特に最終スティントはよかったと思います。でも、その時点ではすでに完全にポジション争いから遅れてしまっていましたからね。接触があったのは残念です」

 角田が語るとおり、レース序盤の6周目にランス・ストロール(アストンマーティン)に追突し、10秒加算ペナルティを科されたことで集団から大きく遅れを取ってしまった。集団のギャップが広がらず密集して走っていたことで、「10秒」が極めて重く響くことになってしまったのも不運だった。

 しかし、リスタート直後の攻めの姿勢ゆえとはいえ、避けられた接触とペナルティだったことも事実だ。

 集団が密集するなかで急減速したフランコ・コラピント(アルピーヌ)に対して絶妙な回避アクションをとり、リアを大きくスナップさせながらもインに空いたスペースへ飛び込んで前に出たまではよかった。しかし、さらに前にいたストロールの速度とターンインに対する目測を見誤ってしまった。

「(ブレーキングで)体勢は崩しましたけど止まりきってはいましたし、僕自身は接触したことすら気づかなかったくらいなので、何が起きたのかは映像をちゃんと見直してみないと何とも言えません」

 この10秒加算ペナルティがなければ、最初のピットストップを終えるとエステバン・オコン(ハース)の10秒後方に戻り、タイヤ差を生かしてオコンにはあっという間に追いついたはずだ。

 そうすれば、彼を抜いて12位。その後は1ストップ作戦で7位に留まったリアム・ローソン(レーシングブルズ)がタイヤに苦しみながら後続を抑え込んだトレインに加わり、ここでもタイヤ差を生かして抜いていければ7位まで浮上できた可能性もあった。

 ピットクルーが勢い余ってマシンに触ってしまい、10秒加算ペナルティが消化できずさらに10秒を科されたものの、それはレース展開には影響していない。実際には最初の10秒加算ペナルティを科された時点で中団グループの入賞争いからは脱落し、最後尾まで落ちてしまっていたからだ。

 同じ最後方からのスタートでも3位表彰台のフェルスタッペンに対して、実質最下位の17位。角田にとっては、あまりにも大きな差をまざまざと見せつけられたレースだった。それがレース後に見せた複雑な表情と、「すべてがうまくいかなかった」という言葉の意味だ。

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